以前に取り上げたことがありますが、「恥じ」の次に厄介なのが「罪悪感」です。
人に迷惑をかけた時、罪悪感を感じるのは正常です。
また、欲に負けて「つい魔がさして、やってしまった」という罪悪感も、正常です。
このような罪悪感を感じない人がたまにいて、それをサイコパスといいます。
それはともかくとして。
やらかしてしまったことに罪の意識を感じたら、反省して、償えるものは償う。
それで、おしまいです。
厄介なのは、いつまでも引きずってしまう罪悪感です。
例えば、助けられたかもしれない命を助けられなかった時、強い罪悪感を覚えます。
災害や事故で身内を亡くして、自分が生き残ったことに罪悪感を覚える人がいます。
これは、償い様が無いので、いつまでも消えません。
「あの時、引き止めておけば」
「あの時、声をかけていたら」
「あの時、ついて行ってあげていたら」
と「あの時・・・」を、いつまでも思い続けます。
そうしているうちに、無意識で「私は幸せになってはいけない」と、信じ込むようになります。
その結果、自分に対して罰を与えるようになります。
夢に向かって、勉強し、行動し、努力し、あと一歩というところで、「私は幸せになってはいけない」が発動して、無意識に失敗するようなことをしてしまいます。
無意識というのが、怖いところです。
「自分は、幸せになってはいけないのだ」と意識しているのなら、改善できるででしょう。
しかし、意識していないのですから、誰かに指摘されるか、ふと思いつくまで、自らを罰し続けます。
振り返って、「あと一歩というところで、いつもうまく行かない」という方は、その可能性が大きいです。
この信じ込みを取り除かない限り、失敗続きの人生です。
思い当たる節があるなら、処理してください。
認めて、赦して、受け入れるのです。