日本人は、他の国の人と比べて睡眠時間が短いようです。
かつて、8時間睡眠が推奨されていましたが、実際に、それだけ眠っている人は少ないでしょう。
勤め人なら、5時間から6時間程度ではないでしょうか。
私が学生の頃は、「4当5落」という言葉がありました。
受験勉強にあたって、4時間睡眠で頑張った人は合格し、5時間寝た人は落ちる、という意味です。
今の受験生の事情は分かりませんが、サラリーマンで4、5時間しか寝ていない人は多いようです。
仕事を仕上げるのに、睡眠時間を削って頑張ることが美徳とされる風潮が、日本にはあります。
通勤時間が長いのも、睡眠時間が短くなる原因です。
若者の場合、睡眠を削ってまでスマホに費やしています。
これは、愚かなことです。
睡眠中には、脳脊髄液の循環によって、老廃物が洗い流されます。
睡眠時間を削ると、老廃物が蓄積していきます。
そうすると、脳は疲労を覚え、いわゆる睡眠負債が溜まった状態になります。
布団に入って数秒で眠りに落ちる人は、睡眠負債が極度に溜まっています。
眠るというより、気を失っているのです。
早く眠れることを自慢している場合ではありません。
世の中には、3時間程度の睡眠でも大丈夫な人がいます。
このようなショートスリーパーは、遺伝によって決まります。
さて、脳が現実を作り出すのですから、脳には、常に最高の働きをしてもらわねばなりません。
睡眠負債を溜めずに、最高のパフォーマンスを発揮してもらいましょう。
そのためには、睡眠です。
寝溜めはできませんが、溜まった負債は解消できます。
休日は、朝寝坊してください。
昼寝もしてください。
よく、昼寝は15〜20分程度にしましょうと言われます。
でも、休日における睡眠負債解消のためなら、好きなだけ寝てください。
なかなか開運しない方は、単に睡眠不足だけなのかもしれません。
たっぷり寝て、頭がスッキリし、脳が最高のパフォーマンスを発揮し始めたら、人生は逓増していきますよ。