凶を引いた時、「今が最悪ということだから、大丈夫だよ。これから良くなっていくから。」と、励ましてくれる人がいます。
初詣くらいしか参拝せず、十円玉を賽銭箱に放り込んで、お願いだけする人は、その様な解釈でも構いません。
しかし、神様と親しみ、神様を第一に考え、神道的生き方を実践している人が、熱誠祈願の後で引いたおみくじは、意味が違います。
その人にとって、それは、神様からのアドバイスです。
凶は、このまま行けば最悪の状態になりかねない、という警告です。
そこで、和歌を読んで、感じてみましょう。
そして、神様に戒められる様なことをしていないか、考え違い、心得違いが無いか、振り返ってみましょう。
その神社の主祭神が男神なら、大抵のことは大目に見てくださいます。
その優しい神様が「凶」をお示しされたとしたら、あなたは、とても大きな間違いをしているはずです。
女神だったら、少しの間違いも、厳しく指摘されます。
私がかつて、菊理姫をお祀りする白山比咩神社のおみくじを引いた時、大吉でした。
しかし、和歌の内容も、その下にある説明文も、全部きびしいもので、まるで凶みくじみたいでした。
女神様は、きびしいのです。
話が逸れました。
さて、振り返って思い当たる節があるなら、もう一度祈り直してください。
これを「宣り直し ( のりなおし ) 」と言います。
反省したり、願い事を改めたり、新たな誓いを立てたり、約束したりします。
そして、もう一度、おみくじを引いてください。
神様があなたの祈りを受け取ってくださったら、吉が出ます。
大吉が出るまで、繰り返して宣り直しをすることで、軌道修正していくこともできます。
しかしこれは、氣持ちが折れずにやり通すのが、困難です。
たとえ小吉でも、修正していますから、それに沿って行動してください。
願いを叶えるには、行動することが絶対に必要です。