知識よりも知恵が大事たと言われるようになって、ずいぶん時間が経ちました。
「分からないことは何でも、ネットですぐに調べられるから、知識なんて要らない」とも言う人もいます。
もう、知識は要らないのでしょうか。
知識偏重教育が間違っていたとして始まったのが、ゆとり教育でした。
それが失敗だと分かったので、今では、知識を増やす方に向いています。
「知識よりも知恵が大事」と言えば、なんだか意識が高いみたいで、かっこいい印象があります。
ところで、あなたは、今日、知恵を使いましたか。
日常生活においての行動は、知識に基づく自動運転がほとんどです。
歯を磨くのも、テレビを点けるのも、料理を作るのも、着替えるのも、電車に乗るのも・・・。
知恵を使うとすれば、隙間に落としたアクセサリーを拾うとか、収納の位置を変えるとか、まあ、滅多にありません。
仕事で何かを開発するとか、改良するとか行ったことには、知恵は必要です。
しかし、その知恵も、基礎知識がなければ発揮できません。
私たちに必要なのは、圧倒的に知識です。
問題が起きた時、大量に蓄えた知識の断片を組み合わせて、解決策がひらめきます。
ネットで調べるよりも、遥かに効率がいい。
また、物事を楽しむのも知識です。
野球を知らなければ、大谷選手の活躍も「何、それ」でしょう。
ルールを知っていれば、スポーツ観戦を楽しめます。
ワインの知識があればワインを楽しめます。
クラシック音楽の知識があれば、クラシックの演奏をより一層楽しめます。
あらゆることに、これは当てはまります。
防犯、安全、応急手当て、日本の文化、芸能、外国語、外国の文化など、知識があればあるほど、人生は充実し、楽しみも増え、安心感も、幸福度も上がります。
知恵は、その知識の上に成り立つものです。
人生を、もっと良きものにしたければ、たくさん知識を蓄えましょう。