体が緊張していると、咄嗟の時に適切な動きが取れません。
武道では、「脱力」が大切です。
スポーツでも、よく「肩の力を抜け」などと言われます。
これも同様に、いらないところに力が入っていると、うまく動けないからです。
氣持ちも身体も、程よく力が抜けている時、脳波がミッドアルファ波になります。
これは、リラックスしているけれども集中している状態です。
この時、最高のパフォーマンスが発揮されます。
神社参拝の時も、この状態で祈ると神様に通じやすくなるようです。
この時、余計なことを考えずに、祈りに集中しています。
集中していないと、
「本当の、叶うのだろうか」
「神様なんて、いるのだろうか」
「こんなこと祈って、バチが当たらないだろうか」
「この後、何を食べよう」
「そうだ、〇〇をし忘れていた」
など、祈り以外の雑念が湧いてきます。
なんとしてもこれだけは叶えたい、というような切羽詰まった願いことでなかったら、つい、他のことを考えがちです。
そんな祈りが、叶うわけがありません。
そこで、リラックスした集中モードに入る練習が必要です。
練習するには、自宅の静かな場所がいいでしょう。
椅子に座って、目を閉じます。
次に、両手を心臓の辺りに当てます。
あなたの心臓は、あなたが生まれてからずっと、いや、生まれる前から一度も休むことなく動き続けてくれているのです。
激しい運動をした時は、全力で鼓動して、血液を循環させてくれます。
心臓のことを思うと、感謝の念が湧いてくるでしょう。
その感謝の氣持ちで、ゆっくり深呼吸をしてください。
4回くらいすれば、とても落ち着きます。
これで眠くなったとしたら、睡眠負債が溜まっている証拠ですから、早く寝てください。
それはともかくとして。
習得というほど大層なものではありませんが、これを習得すれば、いつでもリラックス&集中モードに入れます。
心臓に手を当てなくても出来るようになれば、神社参拝の時も、他の緊張するような場面でも、使えます。
どうぞ、練習して、身につけてください。