七日盆を過ぎて、お盆の準備は進んでいますでしょうか。
お盆は、先祖供養の期間です。
供養するのは家系の御先祖だけですので、血脈の御先祖に比べると数は少ないです。
だからといって、怠ってはいけません。
墓参り代行業が流行っていますが、墓参りくらいは自分でするべきでしょう。
遠くに住んでいるなら、そのような業者に対して、定期的に墓掃除をしてもらうのは構いません。
しかし、掃除だけでなく墓参りも代わりにしてもらうのは、いかがなものでしょうか。
あらためて、お盆は、御先祖が家に帰ってくる期間です。
仏壇をきれいにして、御先祖の皆さんが喜んでいただけるよう、御馳走をお供えしましょう。
なお、仏壇のメインは仏像であって、位牌は、ついでに祀らせていただいているものです。
仏壇に物をお供えするときは、自分の方を向けます。
親戚など他家の仏壇にお参りして、お供えをするとき、熨斗紙に書いた名前を仏壇に向けてはいけません。
仏壇では、仏様に備えた瞬間、仏様の慈悲によって私たちに授けてくださるのです。
全て、自分に向けます。
因みに、神棚は、この逆です。
さて、上級の御先祖は、あの世でも快適に暮らしていますから、感謝の氣持ちだけで十分です。
しかし、低級の御先祖、地獄に堕ちている御先祖には、食べ物が必要です。
仏教では、一般に肉や魚を供えてはいけないことになっています。
また、我が家にお参りしてくださるお坊さんは、酒やタバコもいけないとおっしゃいます。
私の父は、刺身が大好物でした。
それで、命日や彼岸には「お造りの盛り合わせ」や缶ビール、缶酎ハイなどを供えます。
それでも、不運や不幸が訪れたとか、祟られたことはありません。
真夏で傷みやすいので、お盆に刺身は供えませんが。
タブーに挑戦するわけではありませんが、いろいろ試してみることをお勧めします。
この世が変化しているように、あの世も変化し、進歩しているでしょう。
昔の非常識が現代では常識になっいることは、この世にはたくさんあります。
きっとあの世にも、あるでしょう。
ともあれ、真心が第一です。
先祖を思い、先祖に感謝する氣持ちに沿って、お供えしてください。