六度万行、三つ目の修行は「忍辱 ( にんにく ) 」です。
屈辱に耐え忍ぶ修行です。
怒りのコントロール、と言い換えても良いでしょう。
大事なのは、怒りを抑え込むのではなく、コントロールすることです。
何でもかんでも我慢していると、限界が来ます。
堪忍袋の緒が切れて怒りを爆発させてしまうと、取り返しのつかないことになりかねません。
いつもニコニコしていて、何をされても怒らない「人のいい人」は、周囲から不当に扱われるようになります。
相手の仕打ちを上手く受け流せるのならいいのです。
相手に好き勝手やらせながらも、自分の手のひらで泳がしているなら、何もいうことはありません。
それができない方は、怒りを小出しにしてください。
爆発するまでに、一瞬、睨んだり、少し声を荒げたりして、怒りを見せるのです。
その度合いをコントロールする練習をしてください。
それも、忍辱の修行です。
もう一つ。
明日、9月21日は雑節の一つ「社日 ( しゃにち ) 」です。
社日は、産土神社にお参りする日で、年に二回あります。
ぜひ、お近くの神社にお参りください。