今日から12月ですね。
12月になれば、神社で人形 ( ひとがた ) の受付が始まります。
年に2回しかない、罪穢れを祓っていただける機会ですから、逃さないでください。
人形の時節が来るたびに取り上げていますので、何度も聞いて「もう知ってるよ」と仰る方もいるでしょう。
大昔からあるものですから、言われなくても知っているという方も、多いでしょう。
そこで、簡単に説明しておきます。
私たちは日々の暮らしの中で、知らないうちにでも、罪穢れを積んでいます。
神道における「罪」は、刑法犯罪だけではありません。
御魂を傷つけることは、全て罪になります。
また、御魂磨きをしないことも「怠りの罪」になります。
人には氣分があり、欲もありますから、神道における罪を全く犯さずに過ごすことは、不可能です。
やってしまったと自覚のあるものだけでなく、知らないうちに他人や自分自身を傷つけてしまうことは、よくあります。
あなたが氣付いていないだけで、何人もの人を傷つけているかもしれません。
その相手は、あなたを氣遣ってか、或いはプライドからか、傷ついた素振りを見ていないだけ、ということもあります。
穢れに関しても、同様です。
言霊では「穢れ = 氣枯れ」です。
氣が枯れるとは、がっかりすることです。
その最たるものは、愛する人を亡くしたことです。
最愛の人を亡くしたら、魂を半分持って行かれたような氣持ちになります。
大事な人を亡くされた方は、是非、神社に参拝して人形を書いてきてください。
親しい人を亡くすほどのものではなくても、期待を裏切られたり、思うようにことが進まなかったりした方は、やはり御魂が傷ついています。
この穢れを、人形で祓っていただきましょう。
神社に収めた人形は、年末の大祓神事でお焚き上げされます。
水溶性の紙でできた人形で、水で潔斎する神社もあります。
大晦日の大祓神事で、罪穢れを祓っていただき、清々しく新年を迎えましょう。