誤解されるといけないので断りますが、抽象度を上げることは、曖昧にすることではありません。
視点を上げる、俯瞰する、より客観的に見るなどのことです。
神社で祈るときは、「月末までに200万円が、入りますように。」などと、具体的に祈ることが推奨されます。
200万円が入ってこないと会社が潰れるとか、夜逃げしなければならないとか、切羽詰まると、このような祈りになります。
魂を振り絞るような強烈な祈りですから、神様に届くでしょう。
神様にとっても、分かりやすい祈りなので、御神徳を授けやすいと思います。
ギリギリのところに追い込まれた状態での、真心の祈りなら、神様に通じます。
そうでない人が、「月末までに200万円ください。」と祈っても、何も起こりません。
なんのために、その200万円が欲しいのか。
何かを買うためか、旅行か、引っ越しか、起業の資金か、投資なのか、いずれにせよ、そのお金を使う目的があるはずです。
手元に200万円あれば安心する、通帳に200万円振り込まれたら安心する、といった目的でも構いません。
200万円の現金という具体的なものから、一段抽象度を上げて、望む物や体験などを祈れば、叶いやすくなります。
さらに、なんのために物や体験などが欲しいのか。
成長、安心、見栄、貢献、健康、幸福などが、目的として挙げられるでしょう。
先ほどより、さらに一段、抽象度を上げて、成長、安心、見栄、貢献などを祈れば、神様は、それにふさわしい物や、人や、環境などを用意してくださるでしょう。
現金200万円の可能性もありますが、おそらく、そうでないものが用意されるはずです。
それは、200万円程度では到底手に入らないものや、体験や、環境かもしれません。
抽象度を上げて祈ると、予想していないものがやってきます。
成長や貢献を祈ると、試練が来るかもしれませんが、その時は、そのまま受け入れましょう。
必要だから、やってきたのです。
長澤玲一さんは、具体的な祈りは「Amazon的祈り」と仰っています。
Amazonに注文すれば、注文したものしか届きません。
注文したもの以上に良いものは、絶対に来ません。
具体的祈りもいいですが、たまに抽象的な祈りをして、何が届くかワクワクして待つのも、楽しいですよ。