神頼みをすることで、最も大切なことは、神様を知ることです。
人にものを頼む時、どこの誰かも知らない人に頼んだりしませんよね。
神様に対しても、同じです。
神様側としては、知らなくても受け入れてくれるでしょうけど。
知って祈るほど、神様のお覚えめでたいでしょう。
先ずは、「天之御中主神」です。
古事記の中で、最初に出てくる神様です。
天の真ん中の主ですから、最も貴い神様です。
古事記には「獨神 ( ひとりがみ )」とありますので、男女両方の性質を備えられた神様です。
そして「身を隠したまいき」。
そのまま姿を消してしまいました。
古事記には、この後一度も登場しません。
ですから、どのような神様なのか、どんな働きなのかというのは、名前でしか判断できないのです。
日本書紀には名前すら出てきませんから、祀られている神社も少ないです。
でも、最初の神様ですから、大切ですね。
天の真ん中の主ですから、中心をビシッと決めて動じない、車輪の軸の働きと考えられます。
心が揺れ動かないように、誘惑されないように、何か目標を達成したい時、信念が揺るがないように御祈願するとよいでしょう。
根本的な神様ですから、金運とか、病気治し、商売繁盛みたいな具体的な願い事には、向かないようです。