日本人の場合、たいてい神社の氏子であり、お寺の檀家に入っていますから、何もわざわざ宗教団体に入ることはないと思いますが、入る人にはそれぞれの事情があるのでしょう。
多くの場合、悩み事を解決するために、入信します。
気を付けなければならないのが、新興宗教です。
最近のものは、「○○教」と名乗りません。
カタカナ名をつけて、宗教色を排除しています。
リーダーは教祖様ではなく、先生と呼ばせています。
無料の占いイベントやコンサートで集客し、サークル活動みたいな明るいノリで引き込みます。
SNSでしか人と繋がることが出来なく、SNSでしか自分の気持ちを伝えられない若者が、「ここへ行けば分かってもらえる」と信じて、入ってしまうのです。
入信といわず、入会と呼んでいます。
入会する人達は、深刻な悩みがあるわけでもないようです。
入会すると、教団の出版社が出している本やDVDを買って、「学び」ます。
各種セミナーやイベントに参加します。
最初は一般参加者、やがてイベントの奉仕活動を始めます。
ただ働きさせられているだけですが、本人は、「神様のご用に使っていただいている」と信じていますから、幸せです。
教団のグッズを買い、イベントに参加し等、お金が掛りますから、貯金はあっという間になくなります。
やがて、借金したり、親の金をくすねてでも、教団に貢ぎます。
その頃にはすっかり洗脳されていますから、本人は幸福感に包まれています。
端から見たら、詐欺に引っかかった可哀相な人なんですけど。
息子や娘が、あるいは孫、夫や妻がそんな風になったら、家族は悲惨です。
防ぐ方法は一つ。
対話です。
家族の会話を増やしましょう。
反抗期だから、時間がない、等というのは言い訳ですから。
かつてのオウム真理教の信者みたいに、犯罪の片棒を担がされ死刑判決を受けるなんていうのは、滅多にないことですけど。
可能性は、ゼロではありませんよ。