邪気の中で最も厄介なものは、生霊です。
これは、生きている人の念。
人を強烈に怨んだり、憎んだり、怒ったりしたら、その念は生霊になり、相手に取り憑きます。
その最強のものは、「丑の刻参り」で出した生霊でしょう。
取り憑いて殺してしまうほど、強烈なものです。
浮遊霊や地縛霊などが取り憑いても、成仏させたり、自然に離れていったりしますから、それほど心配はないのですが、
生霊は、そうはいきません。
何しろ、出している本人が生きているのですから。
恨みや呪いの念が、次から次へとやってきます。
そういうわけで、人に怨まれるようなことは、避けましょう。
もう一つ、思慕の念も生霊になります。
相手を大切に思う念なら、相手を守ります。
しかし、所有欲から来る愛欲は、恨みの生霊と変わりません。
プレーボーイが不幸な末路を迎えるのは、生霊のせいですね。