刧は、他者を苦しめることで積まれます。
積りに積もって、やがて大きな不幸として返ってきます。
今世に積んだ刧を今世のうちに解消してしまわなければ、来世に持ち越します。
それは、来世の不幸や不運の素になってしまいます。
ですから、積まないに越したことはありません。
ただ、自分ではそのつもりがなくても、他人を苦しめてしまうことはあります。
親切にしたつもりが、相手を怒らせてしまった経験がある方も、多いでしょう。
他人の気持ちなんて分かりませんから、「小さな親切、大きなお世話」みたいなことが起きるのです。
だから、「もう、親切にするのはよそう。」、なんて思わないでください。
他人を幸せにすれば、それは徳になります。
刧の逆で、これは幸せの素です。
今世のうちに使い果たさなければ、来世に持ち越します。
これが、来世の幸福や幸運の素になるのです。
徳は、目一杯積んでおく方がよいのです。
そのためにも、身近な人に親切にすることは欠かせません。
それが、「小さな親切、大きなお世話」だったとしても。
「徳を積むぞ」と計算尽くではなく、真心からの親切で失敗した時の刧は、小さなものです。
小さな刧は、年に2回の大祓神事における人形 ( ひとがた ) で祓っていただけます。
徳をたくさん積んでいるほど、祓っていただける刧の量も増えますから、積極的に徳を積みましょう。
恐れて何もしないのは、もったいない。
真心を前面に出して、良き人生を創っていきましょう。