徳は、幸せの素です。
徳は、他人を幸せにすることで積まれます。
「自分が不幸だから、他人を幸せにする氣持ちなんて起きないよ」と言う人の氣持ちは、分かります。
これも、持っている徳が乏しい人ほど徳積みが難しくなる理由です。
その人は、徳が乏しく不幸だから、誰かに助けてもらいたいでしょう。
でも、助けてもらえません。
徳分が残っていないからです。
困っている時に助けが来る人は、その人に徳分があるからです。
その時、刧が吹き出して不幸に見舞われているだけで、徳が無いわけではありません。
いわゆる「カルマの解消」をさせられている時、徳のある人は助けが来ます。
徳が乏しい人は、人の助けがありません。
だから、まず、徳を積むのです。
徳は幸せの素ですから。
二宮尊徳の風呂の哲学を、以前、取り上げたことがあります。
風呂の中で湯を向こうに押し出すと、脇の方から自分のところに戻ってきます。
逆に、湯を自分の方に取り込もうとすると、脇から逃げていきます。
これが、学びです。
人に施せば、幸せがやってきます。
幸せを取りに行っても、逃げてしまいます。
一事が万事、簡単な法則です。
徳を積みましょう。
徳が乏しい方は、無財の七施です。
徳積みは生涯にわたって続けるものですが、とりあえず、大祓神事を目標に意識して積んでいきましょう。