出会いで人生が決まると言っても、言い過ぎではないと思います。
特に、不幸のどん底にある時や苦しみの最中にある時の出会いは、人生を左右します。
その時に、誰と出会うか、何と出会うか。
「何」とは、団体、組織、本、映画、音楽、絵画、彫刻、景色、遺跡、動植物、昆虫など人以外のあらゆるものです。
例えば、ジャッキー・チェンの初期の三部作「蛇拳、酔拳、笑拳」では、主人公が痛い目に遭い、拳法の師匠と出会って修行を積み、強くなって敵を倒すといった内容です。
主人公は、強い師匠と出会ったから、拳法の修行をして強くなりました。
もし、武器商人と出会っていたら、銃を購入して仕返しに行ったかもしれません。
そうなると、単なる殺人犯です。
宗教と出会ったら、敵を赦したかもしれません。
大金持ちと仲良くなったら、金の力で復讐を果たしたかもしれません。
こんなのでは、映画になりませんが。
さて、自分が一番困っている時に出会う人やものが、その後の人生を決めかねません。
できるなら、素晴らしい人やものと出会いたいものです。
その出会いは、前世の因縁、持っている徳と刧、その時の自分の霊性、意識のレベルなどで決まります。
このうち、前世の因縁は、今世でどうすることもできません。
できるのは、徳を積み、自分を向上させ、高い意識レベルを保っていることです。
高い意識レベルとは、愛に満ちている、肯定的である、こだわりがないといった状態です。
例えば、「あの人は、高潔な人だ。」と言われる人は、意識が高いと言えます。
また、常日頃から困っている人に手を差し伸べたり、公に貢献する心掛けで過ごすことです。
「出したものを受け取る」という法則がありますから、人を助ける人は助けられます。
不幸のどん底で、藁にも縋りたい時に、新興宗教や詐欺に引っ掛かれば、人生が終わってしまいます。
そうなれば、自分だけでなく、家族など大切な人も不幸にしてします。
溺れている時に流れてきたのが藁ではなく、救命ボートであるように、自分自身を磨き続けましょう。