「このはなさくやひめ」は「このはなのさくやひめ」と言われることもあります。
御神名は、働きを表しますから、「の」があるのとないのとでは、多少、働きが違ってきます。
言霊で「の」は能や納など、いくつかあります。
ただ、普通に祈願する時は、厳密に考える必要はありません。
神社が示している御神名を唱えてください。
神社以外のところで祈願する時は、自分にしっくりくる方、好みに合う方で構いません。
余談ですが、天津祝詞の冒頭にある高天原は、「たかまがはら」、「たかあまはら」、「たかまのはら」などの読み方があり、神主によって唱え方が違います。
言霊が違うので、厳密には働きが違うのですが、氣にするほどのものではありません。
文字について言えば、このはなさくやひめを漢字で書くとき、木花開耶姫、木花咲耶姫、木花佐久夜毘売など、こちらも何種類かあります。
これは、音に漢字を当てはめているだけなので、全く氣にする必要はありません。
さて、あなたがイメージする木花開耶姫は、桜の花のように美しく優しい女神様でしょう。
しかし、女神ですから、とても厳しい神様です。
祈願した者に、容赦ない戒めを与えます。
私は、かつて北口本宮冨士浅間神社で、正式参拝をしました。
その後、凄まじい戒めを受けて、壊滅的な精神的ダメージを受けました。
今でも、トラウマとなって残っているほどです。
当時は、祈願の際に大した感謝もせず、努力の誓いもしませんでしたから、仕方がないのかもしれませんが。
それにしても、酷すぎる戒めでした。
女神様には、氣軽に願い事をしない方が良いのかもしれませんね。
ギリシャの女神ヘラも、怖いですし。