「〇〇のようになりたければ、〇〇の如く振る舞う」と良いと言われています。
また、「嬉しいから笑うのではなく、笑うから嬉しいのだ」との説もあります。
これらはオカルトではなく、科学です。
英国ハートフォードシャー大学のリチャード・ワイズマン博士が、科学的な実験で実証しました。
たとえ落ち込んでいる時でも、無理に笑顔を作って、しばらくそのままでいます。
すると、過去の嬉しかった体験が思い出されて、嬉しくなってきます。
笑顔を作ることで、セロトニンやドーパミンなどの、いわゆる幸せホルモンが、脳内に分泌されるからです。
また、両の拳を突き上げて胸を張り、優勝した時のポーズを取ると、元気が出てきます。
これも、ホルモン分泌のおかげです。
拳を握りしめるだけで、テストステロンの分泌が増加します。
テストステロンは、闘争状態に入る時に分泌されるホルモンです。
これらのことから、気分なんてものは、ホルモンの分泌でしかないわけですよ。
気分に支配されて生きるのは、愚かなことだと思いませんか。
また、如く振る舞う、というのは、一種のイメージトレーニングです。
スポーツ選手なら、ほぼ全員が行っているでしょう。
イメージトレーニングをすると、脳内に行動するための回路が出来上がります。
以前、魚を捌いたことのない女子高生が、三枚おろしに挑戦する実験を見たことがあります。
二つのグループに分けて、一つは、プロの料理人につきっきりで指導してもらう。
もう一つは、一度だけ指導してもらって、あとはひたすらイメージを繰り返す、というものでした。
その結果、両組とも、完璧に三枚おろしができるようになっていました。
これは、人生にも応用できそうです。
「金持ちになれたければ、金持ちの如く振る舞う」
「社長になりたければ、社長の如く振る舞う」
などです。
そのためには、金持ちや社長の行動を知らなければなりません。
表の顔だけでなく、裏の顔も。
目標とする人の鞄持ちでも、なんでもやって、その人を完全コピーするのです。
これは、本気度が試されますね。
今回は、リチャード・ワイズマン著「その科学があなたを変える」を、参考にしました。
興味のある方は、読んでみてください。