お彼岸が終われば、次は、お盆までお墓参りすることもないでしょう。
実家を出ていて、家に仏壇がなければ、御先祖様に想いを馳せることがなくなると思います。
春分の日のところでも書きましたが、わたしたちの血脈の御先祖様は、膨大な数になります。
一代遡るごとに、二倍に増えていきます。
合計は、
2+4+8+16+32+64+128+256+512+1024+2048+4096+8192+16384+・・・・
33代遡れば、合計百億人を超えます。
一世代30年と考えると、33世代は千年ほどでしょう。
平安時代まで遡るだけで、この数です。
日本建国まで遡れば、90〜100世代になりますから、合計は31桁の数になります。
建国以前から日本列島には人が住んでいましたから、さらに遡ることができます。
また、昔は第一子の出産が10代半ばでしたから、世代数は、もっともっと増えます。
もはや、計算しても意味がありません。
この御先祖様の中には、自分自身の前世がいくつも含まれています。
また、大好きなあの人や大嫌いなあの人の前世も、いくつもあります。
敵だと思っている人の前世が、あなたの御先祖様の中にいるのです。
同様に、敵の御先祖様の中に、前世のあなたがいます。
世代を遡れば遡るほど、何度も登場するでしょう。
そう考えると、敵のことが、愛おしい存在とまではいかなくても、少しのことなら赦してやってもいいかな、と思えませんか。
日本のドンと呼ばれた笹川良一さんが、「世界は一家、人類は、皆、兄弟」とおっしゃっていました。
ほんとうに、そうなのです。