願い事が叶いにくい人は、自分自身を赦していない場合があります。
あなたは、自分を赦していますか。
以前、「理性を使って赦す」ということを取り上げました。
自分を苦しめた人に対して、「何のためにあの人は、あの時、私にあんなことをしたのか」を、理性で分析するのです。
これは、本人に確かめる以外に、正解を得ることはできません。
本人に問いただしても構いませんが、普通、できないでしょう。
自分で出した答えは推測でしかありません。
しかし、理性を使って納得できる答えを導き出せば、相手を赦すことができます。
それを、自分自身にも応用しましょう。
あなたは、弱い自分、不甲斐ない自分、情けない自分を責めていませんか。
例えば、若い頃に詐欺に遭ったとしましょう。
その時のことを思い出して、まず、何のために相手は自分を騙したのかを考えます。
納得できる答えが出たら、相手を赦すことができるでしょう。
しかし、その時に「騙された自分が情けない」と、自分を責める念が残ってしまいます。
自分が体験する出来事は、自分の脳が作り出したものだと考えてください。
そうすると、「あの時、私は何のために、相手に騙させたのか」を考え、納得する答えが出たら、自分自身を赦すことができます。
過去の嫌な思い出を全て洗い出して、「何のために、そうさせたのか」を考え、納得する答えを導き出し、自分を赦してください。
あなたがAさんを、赦していなかったとしましょう。
その時、Aさんが幸せになることは望まないでしょうし、罰を与えたい、不幸になればいいとさえ、思うかもしれません。
このことが、自分に対しても当てはまります。
自分を赦していなかったら、潜在意識では自分が幸せになることを望みませんし、さらに、罰を与えたい、不幸に堕としたいと、望んでしまいます。
潜在意識でそう思っていたら、願い事は絶対に叶いません。
それどころか、不幸・不運の日々です。
神社参拝して賽銭をはずもうが、スピリチュアルやオカルトの技を駆使しようが、吉方位旅行に行こうが、全て無駄な努力になります。
過去と向き合うのは辛いことですが、一つ一つ、相手と自分を赦しましょう。
自分を赦し、自分を愛し、自分を労ってください。
辛いことに耐え抜いて、今日まで生きてきたのです。
素晴らしいじゃないですか。