前回、楽天的に生きるには、その上の意識レベルを演じればいいと書きました。
「包含」のレベル、すなわち、ゆるしです。
「ゆるし」には、「許し」と「赦し」があります。
「許し」は、これから行う行為を認めること。
「赦し」は、過去の行為を責めないこと。
とされています。
二つのうち、難しいのは「赦し」です。
「赦せば幸せになれる」と頭で解っても、心が納得しない場合があります。
被った辛さの度合いが大きいほど、赦し難いものになります。
それでも、幸せになるためには赦さなければなりません。
そこで、ホーキンズ博士の意識レベルの活用です。
赦し、すなわち包含のレベルになるには、その上の「理性」のレベルを演じれば良いのです。
相手を赦す理由を、理性を使って言葉にします。
言語化するのです。
感情は右脳ですが、言葉は左脳です。
左脳を使って右脳の説得を試みる、感じです。
これは、苦しみを伴う作業です。
依頼を受けた弁護士は、被告がどんなに凶悪な犯人でも、弁護します。
左脳に、優秀な弁護士になってもらいましょう。
赦すことで、重荷を下ろすことができ、幸せな人生が始まるのです。
赦す作業は辛いですが、いっときの辛抱です。
理性を使って、赦し難い相手、赦し難い自分自身を赦してください。