赦す行為は、とても崇高であり、それゆえに難しいものでもあります。
あなたは、自分を苦しめた輩を赦せますか。
あなたから多くを奪った輩を、赦せますか。
あなたを不幸のどん底に落とした輩を、赦せますか。
また、あなたの大切な人を苦しめた輩を、赦せますか。
赦せる人は、意識のレベルがとても高いと言えます。
ホーキンズ博士による17段階の意識において、上から6番目「包含」のレベルに達している人です。
さて、あなたが他人を赦せなかったら、どうしますか。
復讐を果たしますか。
自分がされたことと同じことを、やり返しますか。
仕返しをする勇気もなく、ただ、恨み続けるだけですか。
いずれにしろ、自分自身をさらに不幸な状態に落とします。
仕返しをすれば、相手はあなたを恨みます。
「あの時の仕返しをされただけで、これでおあいこだ。」などと、受け入れることは、まず、ありません。
相手は、あなたに仕返しをし、負の連鎖が止まりません。
互いに刧を積み続け、地獄への一本道を進みます。
だから、赦す必要があるのです。
17段階の意識レベルで、包含の上は「理性」です。
理性を使って、相手を赦しましょう。
左脳をフルに使って、赦すべき理由を書き出してください。
さらに、インカンテーションやアファメーションも駆使して、相手を赦します。
潜在意識が使える方は、瞑想して一回赦せば、それでおしまいです。
さて、赦せたかどうかは、その人のことを考えて心がざわつくかどうかで判断します。
ざわつかなければ、その人が存在することに感謝し、幸せを祈ってあげましょう。
「汝に、幸あれ」程度で、構いません。
赦せない人が大勢いる場合は、縁が切れているか、既に亡くなっている人から始めてください。
二度と会うことがない人は、比較的、赦しやすいです。