「今日の晩御飯、何がいい ? 」と聞いた時、
「何でもいい。」と答えられるのが、一番困るでしょう。
毎日の献立に苦労している主婦の方なら、なおさらです。
食事だけでなく、子供に誕生日のプレゼントや入学祝いで欲しいものを聞いた時、何でもいいと答えられるのも、同じです。
また、レストランで注文する時、「何でもいいから美味しいものを」と言ったら、店の人を困らせるだけです。
欲しいものは、明確に伝えなければなりません。
それは、神社参拝の時も、同じです。
金運をください、良縁を結んでください、仕事で成功しますように、のような漠然とした願い事では、神様は困ってしまいます。
まして、感謝だけして帰ったら、何をしていいのか分からないでしょう。
もちろん、願いを叶えてもらっての御礼参りなら、感謝だけでいいですよ。
しかし、神社で感謝だけして帰る人は、「神社では感謝だけして、願い事をしてはいけない。」と、誰かに言われたからです。
本当は沢山の願望を持っているのに、無理矢理、感謝だけして帰るのです。
また、「神様は人の心をお見通しだから、わざわざ祈らなくても欲しいものを分かってくれているはずだ。」と、傲慢な信じ込みがあるのでしょう。
「神様なんだから、それくらい分かるでしょ。」という感じです。
いずれも、感謝は口先だけです。
その人にとって、感謝の言葉が願いを叶える呪文の代わりです。
ただし、日頃の御守護に真心から感謝しているなら、御神徳が授かり、運は良くなります。
ですから、単に運が良くなりたい方は、それでいいでしょう。
そうでない方は、できる限り具体的に祈りましょう。
そして、その願いが叶ったら、自分だけでなく周囲の人にも、どれほど良き影響があるのかを、伝えます。
さらに、実現のための行動、工夫、努力の誓いを立ましょう。
神様との、約束です。
言葉を尽くして、神様を説得するのです。
ここで、国語力が問われます。
大量の読書をしていて語彙の豊富な方は、長時間、祈っていられるでしょう。
神社参拝で願いを叶えたければ、そのためのプレゼンテーションが必要なのです。
神様が目の前にいて、話を聞いてくださっていることをイメージして、思いの丈を伝えましょう。
そして、神様の応援と導きを頂きましょう。