物事そのものには、ポジティブもネガティブもなく、ただ「在るだけ」、「起きただけ」です。
同じ出来事に対しても、感じ方は人それぞれです。
例えば、財布を落とした時、余裕のない人はパニックになるでしょう。
余裕のある人なら、「ま、いっかぁ」で済んでしまうかもしれません。
何か起きた時に、最初に立ち上がる感情は、コントロールできません。
修行を積んだら、制御できるようになるかもしれませんけど。
問題は、その次です。
なけなしの財産が入った財布を落としたら、パニックになるのは仕方がありません。
少し時間が経って落ち着いた時、思考が働き始めます。
その時、「ツイてない」、「もうだめだ」、「なんて私は馬鹿なんだ」などと、ネガティブ思考が立ち上がる人は、まあ、普通です。
「これは守護霊の導きだ」、「開運のサインに違いない」、「きっと誰かが拾って交番に届けてくれる」と、ポジティブに考える人もいるでしょう。
でもこれは、少数派だと思います。
普通の人は、マイナス思考に陥ります。
それが、本能ですから。
ここで、「運が良くなるためには、ポジティブに考えねばならない」として後者のような思考を頑張るのは、よろしくありません。
なぜなら、「天の教えに違いない」と思考しつつ、本音では「損した」、「どうしよう」と否定的に考えているのです。
ここで、無理をしないことが大切です。
「天の教えだ、天の教えだ、天の教えだ」や「ありがとう、ありがとう、ありがとう」と何回繰り返しても、現実は変わりません。
現実を受け入れるしかありません。
ここで出来るのは、無限に落ちていく思考にブレーキをかけることだけです。
そんな時は、スキップをしてみてください。
スキップしながら落ち込むことは、不可能です。
体を動かして、血行がよくなると、頭の回転も上がり、解決策が浮かぶかもしれません。
ジャンプなどの衝撃が脳に好影響があると、ドクター中松は仰っていました。
ネガティブなことが起きたら、無理矢理ポジティブシンキングしないで、体を動かしましょう。