心配事は絶えることがありませんし、不安から解放されるのは一時だけ、という方も多いでしょう。
それは、脳が本来の働きをしている証拠ですから、そのような自分を否定する必要はありません。
今よりも、ずっと命の危険があった原始時代に培われた本能です。
さらに言えば、生物としてDNAに組み込まれているもの、とも言えます。
自己啓発書のほとんどは、ポジティブであることを勧めています。
ネガティブに流されるのは、よろしくありません。
ネガティブな思考や感情は、ネガティブな物事を引き寄せます。
しかし、ネガティブな思考や感情は本能ですから、押し込めてしまうと、どこかで破綻します。
不安な気持ちが立ち上がったら、客観的に分析しましょう。
不安の原因を見つけて解決してしまえば、消えてしまいます。
また、なんのために不安を感じる必要があるのかを、探りましょう。
その答えがわかれば、必要なものが手に入ります。
不安だけでなく、怒り、憎しみ、妬み、嫉み、絶望、屈辱、非難、後悔などについても、同様です。
そのようなものを押さえつけて、偽りのポジティブを表に出しても、苦しいだけです。
それよりも、その時の自分自身を俯瞰して、分析することが大切です。
せっかくネガティブが湧き上がってきたのですから、そこから良きものを手に入れてください。
これもまた、御魂磨きです。