六度万行の三つ目は「忍辱 ( にんにく )」です。
これは耐え忍ぶ修行です。
怒りを抑えるのも、これに当たります。
修行が好きな方には、最もやりがいがあるものではないでしょうか。
忍辱は、荒魂磨きそのものです。
さて、修行モードを卒業して「何もかも勝手に上手くいくモード」に入った方にとって、忍辱は二つあります。
一つは、赦しです。
まずは、自分の「欠点」を認めて、赦して、受け容れる。
例えば、「私には、〇〇な点がありますが、これを認めて、赦して、受け容れます。」と宣言します。
欠点を改めようとする必要は、ありません。
自分で欠点だと信じているところは、裏を返せば長所であり、魅力でもあるからです。
性格、肉体、外見など、思いつく限りの「欠点」を赦しましょう。
次に、他人に対して腹が立った時は、自分と相手との違いを認めてください。
その上で、相手を赦しましょう。
この場合、受け容れられるなら受け容れ、出来ないなら、赦すだけで構いません。
もう一つは、起きたことを受け容れる、ということです。
生きていれば、日々、良いことも、悪いことも起こります。
全て、自分が引き寄せたものですから、そのまま受け容れてください。
何もかも勝手に上手くいくモードなのですから、たとえ悪い出来事に思えても、最終的には「良かった」と、なっていきます。
これが修行モードだと、辛いことに耐え忍ぶことが目的になりますから、辛いだけで終わります。
「何もかも勝手に上手くいくモードになりました」と宣言して、そのモードで行くことを決めてください。
楽ですから。
風の時代です。
すいすいと風に乗って、目的地へ飛んでいきましょう。