日本では、親の躾や学校教育によて、自己犠牲が美徳のように信じ込まされて育つ人が多いですね。
殿様一人が切腹することによって大勢の家来が助かる、といった物語があります。
災害現場で人命救助に向かい、沢山の人を救いながら、最後は力尽きて死んでしまう消防士の物語もあります。
この殿様も消防士も、立派です。
自分は犠牲になりますが、責務を果たしていますから、素晴らしい人生です。
本人の御魂も、守護霊も、喜んでいるでしょう。
大きな徳を積み、高いレベルの霊界で過ごし、幸せな来世に決まってます。
ところが、普通の人が現実にやっている自己犠牲は、このようなものではありません。
はるかに低レベルです。
「自分さえ我慢すれば・・・」と、ただ、人に尽くしてしまうだけのものです。
いわゆる、「人のいい人」です。
他人にいいように使われているだけです。
人の顔色を見る癖のある方、空気を読む方、波風を立てたくない方は、まさに「人のいい人」です。
その方の御魂は、満足しているでしょうか。
他人に楽させるために、自分を犠牲にしているのです。
犠牲というと、かっこいい響きを感じるかもしれませんので、言い換えましょう。
自分を粗末に扱っている。
その自覚のある方は、人のいい人を卒業してください。
一度きりの人生です。
自分のための人生です。
御魂の喜ぶことだけをしてください。
それが難しいのなら、御魂の喜ぶことを、なるべく優先するように心がけてください。
御魂が喜ぶこととは、ワクワクを感じることです。
空気よりもワクワク、他人の機嫌よりもワクワクを選びましょう。