明日9月20日から26日まで、秋のお彼岸です。
仏教における彼岸とは、あの世のことで、この世のことを此岸 ( しがん ) と言います。
ただ、彼岸は悟りを開いた人が行く世界であり、あの世の上層部のことです。
そこで、彼岸に行くための修行の期間として、春と夏のお彼岸が用意されています。
ここでも何度か取り上げていますが、彼岸の期間には、悟りに至る六つの修行を行います。
それを、六波羅蜜 ( ろくはらみつ ) や六度万行 ( ろくどまんぎょう ) といい、1日に一つずつ行います。
初日の修行は「布施」です。
布施は、見返りを求めないで人に施すことを言います。
対価代償を要求することはもちろん、感謝の言葉すら欲しいと思わない心境で行います。
「親切にしてやったのに・・・」と思ったりすると、布施ではなくなってしまいます。
布施は、世界の大富豪、大金持ちになら、誰でもやっていることです。
彼らは、金持ちになる前から与えることに徹していました。
「出したものを受け取る」という法則通り、たくさん与えた人はたくさん受け取り、その結果、大金持ちになっていきます。
布施は徳積みですから、すればするほど徳分が溜まっていきます。
やがて大きな幸せとなって返ってきます。
さらに徳分は、あの世と来世の幸せの素でもありますから、多いに越したことはありません。
修行というと苦しいイメージになりますが、楽しみながら、やってください。