古事記を読んだことのある方は、ご存じでしょう。
日本の神様は、実に人間くさいです。
泣いたり、笑ったり、すねたり、暴れたり、おだてられてその気になったり、いじめられて落ち込んだり。
私たちは、キリスト教徒のように「全知全能の神」を遠くに感じるのとは、違う世界にいます。
イスラム教徒のように、額を地面に押しつけて祈ることもしません。
神様が絶対神でなく、人間ぽいからです。
そして、先祖の先祖の大先祖が神様だという信仰があるからです。
だから、神社に行っても、その様に接するのがよいのではないでしょうか。
近くの産土神社に、しょっちゅう行って、なんだかんだと愚痴を聞いてもらう。
それくらい、親しく接しても良いと思います。
むしろその方が、可愛がってくださるのではないでしょうか。
関西の人は、「えべっさん」、「弁天さん」、「住吉さん」というように、まるで近所の小父さんみたいに呼んでいます。
関東の人は、真面目に、まるでキリスト教の神を拝むみたいな人が多いように思います。
神様としては、「もっと近付いて欲しい」と思われているのではないでしょうか。
礼儀を忘れてはいけませんが、礼節をわきまえて親しく接する、それが一番です。