今までここでは、同じものとして扱ってきましたが、正確には違うものです。
正式参拝とは、神主に祓い清めてもらって、玉串奉奠をすること。
これには、神楽が付くことがあります。
昇殿参拝とは、神職に先導されて拝殿に昇り、自分で祈ること。
この他に、心眼成就や家内安全など、お願いの祝詞を神主に奏上してもらうことを 「祈祷」 と言います。
さらに玉串奉奠を行います。
そして、祈祷料によって、お神楽が付いてきたりします。
大きな神社では、この三つを区別していないところが多いですね。
それはともかくとして。
祈祷の間、私たちは、どのようにしていればよいのでしょうか。
大きな神社では、お神楽のあるなしは祈祷の料金で決まります。
初詣など、一度に大勢を受け付ける場合、安いのを申し込んでもお神楽が見られます。
さて、祈祷中は、司会者の指示に従って低頭したり、頭を上げたりします。
祝詞の奏上中は、低頭したまま、心の中で自分の祈りを、ずっと捧げていて下さい。
もちろん、正座です。
神主が、祝詞の締めくくりに、「かしこみ、かしこみ、も、まおす~」 と唱えます。
「まおす~」 の所で自分の祈りが 「お願いします~」 と、一致するようにすれば、祈りが通った気がします。
お神楽は、神様に喜んで頂くためのものですから、祈らずに自分も楽しみましょう。
このような参拝は、年に何度もしないと思います。
ここ一番の時の参拝ですから、服装にも注意して下さい。
男性はスーツにネクタイ、女性は、それに準ずるものです。
これは、神様に対する礼儀ですね。