明日から秋の彼岸が始まります。
我々、俗世間に生きる者は、春と秋の2回「六波羅蜜」 を修行して、仏様の境涯に少しでも近づけるよう、努力しましょう。
明日、彼岸初日の修行は「布施」 です。
布施とは、見返りを求めないで他人に施す修行です。
布施には、大きく分けて、物施、体施、法施があります。
物施は、お金や物を差し上げることです。
寄付や募金なら、少額でもできますし、コンビニなどで手軽にできます。
体施は、いわゆるボランティア活動です。
神社や寺の掃除、路地の掃除なども体施です。
法施は、他人を教え導くことです。
これには、ある程度の知識や能力が必要になります。
日頃から読書に励み、悩み事の相談に乗ったりしている人は、得意分野でしょう。
積める徳分も、法施が一番大きいとされています。
自分には知識もないし、体力も時間もないし、寄付をするお金もないという方も、安心して下さい。
そのような方は、無財の七施があります。
過去に何度か取り上げましたので、詳しくは書きませんが。
無財の七施とは、眼施、和顔施、愛語施、身施、心施、壮座施、房舎施の七つです。
仏教の宗派によって、多少、呼び方が違いますが、内容は同じです。
優しいまなざしを向けるだけでも、布施なのですよ。
できますよね。
やって下さい。
修行になるだけでなく、徳が積めます。
徳は、幸せの元です。
残りの人生、あの世、さらに来世の幸せに繋がりますから、頑張って下さい。