神棚や仏壇にお供えをするとき、その向きに注意して下さい。
神棚に供える時は、神様に向けて捧げる形です。
よその家を訪問した時に、手土産やお歳暮などを差し出すのと同じです。
仏壇では、逆になります。
自分の方に向けて、お供えします。
これは、御本尊様にお供えした瞬間、御本尊様が衆生に授けて下さる、との考え方からです。
御本尊様は、宗派によって違いますが、大日如来とか阿弥陀如来など、仏壇の中央に祀られている仏様です。
仏壇とは、御先祖様を祀るものだと勘違いしている方が多いですが、メインは御本尊様です。
先祖の位牌は、「置かせてもらっている」 だけです。
それはともかくとして、仏壇にお供えする向きは、しっかり覚えておきましょう。
よその家の神棚にお参るすることは、あまり無いでしょう。
しかし、仏壇にお参りすることは、よくあることです。
逆向きにお供えしたところで、「反対向きですよ」 と言われることはありません。
ただ、「あの人は無知なんだ」 と、思われるだけです。
よそで恥をかかないようにと、教えてくれることも無いでしょう。