お盆が始まります。
明治政府の強制力も及ばず、一部地域を除いて、お盆は、この時期に定着しました。
明日が迎え火、そして、16日が送り火です。
お盆といえば、先祖供養。
お坊さんにお経をあげてもらう、というのが一般的です。
しかし、本来の仏教に、先祖供養はありません。
仏教を日本に導入した際、聖徳太子が、日本古来の先祖供養の風習と結びつけることで、定着を図ったとされています。
そこから考えると、お坊さんにお経を唱えてもらう必要は、無いのかも知れません。
先祖が、漢文のお経を理解できるとは思えませんし。
しかし、それが当たり前になっていますから、先祖は、お坊さんにお経をあげてもらうことで、子孫に大事にされていると思うでしょう。
さて、お盆の間、御先祖様は、あの世の修行から解放されて、いわば実家で休暇を過ごすようなものです。
御先祖様の好物が分かっていたら、お供えしてください。
お坊さんによっては、肉、魚などのなまぐさものや、酒類、タバコなどの嗜好品を仏壇に供えることを嫌う場合があります。
ですから、お坊さんがいらっしゃる時は、それらのものは供えない方がいいでしょう。
それ以外の時間なら、大丈夫です。
我が家では、お刺身や、ウイスキーなどの酒類をお供えしますが、祟られたり、悪いことが起きたことは、一度もありません。
線香の代わりに、タバコに火をつけることは、ありませんけど。
線香は、いい香りがしますが、タバコは臭いですから。
お盆の間は、仏壇にお供えするだけでなく、食事の時に「一緒に食べましょう」と、御先祖様を誘ってあげてください。
きっと、喜ばれます。