お盆には、お坊さんに来てもらって、お経をあげてもらいます。
お経を上げてもらうこと自体が、御先祖様には心地よいものだと思います。
お経は、釈迦の言行録であり、今風に言うと「セミナーの文字起こし」です。
死者を成仏させる魔法の呪文ではありません。
御先祖様は日本人ですから、日本語訳でない限り、内容を理解できないでしょう。
内容は、いかに生きるべきかとか、考え方の工夫などですが、御先祖様にとって役に立つものかどうか。
供養として役に立つのは、仏壇にお供えする食べ物です。
あの世は階級社会ですから、低い階層の先祖にとっては、お盆の時に食べられるご馳走が、何よりも供養になります。
もちろん、実際に食べるわけではありません。
先祖霊は、食べ物の氣を食べるのです。
これは、実験できます。
お供えする前と後での、味の変化を感じてください。
日本酒が、一番わかりやすいと思います。
盃でお供えすれば、簡単に味を比べることができます。
味の変化に、ちょっと感動するでしょう。
備えたものを食べてくださっているのだ、喜んでくださっているのだと、嬉しくなりますよ。
お坊さんによっては、仏壇に酒を供えることを嫌う人もいます。
因みに、墓石に酒をかけると傷むそうですから、墓参りの時もお供えするだけで、かけるのはよしましょう。
それはともかくとして。
お盆には、家族が勢揃いして食卓を囲むでしょう。
その時に仏壇に、「一緒に食べましょう」と声をかけてみてください。
そうすれば、御先祖様と共に食事を楽しめます。
この場合、先に氣を食べられてしまって、味が落ちるかもしれまん。
たとえそうであっても、御先祖様がいてくださっているという気持ちの方が勝って、嬉しくなります。