正解を求める癖を修正することは、難しいことです。
私たちは、小学生の頃から、あるいは早ければ、幼稚園児のうちから正解を出す訓練をし続けてきました。
学校の試験では、正解の数が多いほど、いい点数がもらえます。
いい点数をもらった人は、先生や親から褒められますが、そうでない人は、叱られたり馬鹿にされたりして、惨めです。
物心つく前から、こんな訓練の日々を過ごしていれば、成績の良し悪しにかかわらず、正解を渇望するようになります。
このせいで、大人になってから占いに頼って、
私は何に向いているのでしょうか。
どんな会社に就職したらいいでしょうか。
AさんとBさん、どちらと結婚した方がいいでしようか。
のような、人生に関わることまで、正解をもらおうとしてしまいます。
このような症状を自覚されている方は、まず「人生にも、世の中にも、正解は無い」と自分自身に言い聞かせてください。
正解は無い、という表現は極端ですが、それくらい言わないと、心は変わりません。
実際は、「正解は一つでは無い」、あるいは、「あるかないか分からない」でしょう。
ですから、正解を求めないで、気付きを求めるようにしましょう。
気づきを得るには、常に「何のために・・・」を考えることです。
占い師に「私は何に向いているのでしょうか」と尋ねるのではなく、自分自身に、「私は何のために生まれてきたのか」を問いましょう。
それで、「私は、〇〇するために生まれてきた」と答えを絞り出したとしましょう。
次に、「では、何のために〇〇するのか」と、掘り下げます。
これを、何段階も繰り返します。
すると、突然、腑に落ちる瞬間がやってきます。
それが、気付きです。
私たちは、外部に答えを求めてきた期間があまりにも長いので、このような問いは、とても苦しいはずです。
それでも、やるべきです。
この時、神様や守護霊に祈れば、力になってくださいます。
だれかに与えられる人生でなく、自分が主体となって生きていくために、気付きの多い人生にしましよう。