この世界では、実にいろいろなものが循環しています。
例えば、水。
海の水が日光で暖められて蒸発し、上空で雲になり、やがて雨となって降り注ぎます。
陸地に降った雨も、最後には海に流れ込みます。
近頃、悪者にされがちな二酸化炭素は、炭素と酸素が結びついたものです。
植物は二酸化炭素を取り込み、光合成によって酸素と炭素に分解します。
炭素は植物の体を作ります。
それが動物に食べられて動物の体を作ったり、呼吸のエネルギー源になります。
動物は酸素を取り入れ、炭素と合成してエネルギーを取り出し、二酸化炭素を排出します。
大雑把ですけど、こんな具合に炭素が循環しています。
また、血液が滞りなく体内を循環しているとき、私たちは健康でいられます。
私たちは、循環する世界にいるのです。
一事が万事。
全て循環すると考えると、生き方のヒントが見つかります。
さて、人の悩み事の一二を争うのが、お金でしょう。
お金が入ってくるときは嬉しいが、出すときは辛いという方は、「循環」を考えてください。
本田健さんは、「自分がお金の循環の中にいる」と考えるよう仰っていました。
循環の中にいるのですから、お金が出て行っても、次のお金が巡ってきます。
また、出すから入ってくる、とも言えます。
そして、どんどん出して循環の速度を早めれば、入ってくる速度も早まると言えます。
このとき、喜んで出せるかどうかが、鍵です。
不安な気持ちで出せば、「不安」も送り出したことになりますから、次の不安の種がやってきてしまいます。
喜んで出せば、「喜び」も送り出していますから、次の喜びの種がやってきます。
簡単ですね。
愛情を出せば、愛情が巡ってくる。
憎しみを出せば、憎しみが巡ってくる。
一事が万事です。
意識して、良いことばかりを循環させましょう。