以前に一度取り上げました。
恨みや憎しみの感情ほど、厄介なものはありません。
時が経っても消えないからです。
後悔や罪悪感も長く続きますが、これは自分に対してのものです。
恨みや憎しみは、他人に向けられたものです。
長い間忘れていたとしても、きっかけとなった出来事を思い出した瞬間、恨みや憎しみの感情が蘇ってきます。
心にとっては、思い出すことで同じ体験を繰り返しているのですから。
この感情は、相手を許すことでしか解消できません。
理性で押さえ込むことは出来ても、ある日、突然、フラッシュバックしますから。
まあ、復讐を遂げることは、一つの手ですが。
ただしその場合、劫を積むことになりますし、相手に恨まれますから、確実に不幸になります。
潜在意識で有名なマーフィー博士は、次のように唱えなさいと言っています。
「私は、○○さんを宇宙に解放してやります。○○さんは自由です。○○さんに幸あれ。」
腹立たしい相手に対して、これが出来るかどうか。
難しいですが、上辺だけでもよいので、試してみて下さい。
心が楽になれば、成功です。
相手の幸せを祈るのですから、あなたには徳分が与えられます。
もし、強烈な恨みを持って亡くなると、いわゆる「祟りの霊」 に、なってしまいます。
相手が死ぬまで取り憑き、死んだ後は相手の子孫に取り憑くことになります。
この世に留まって、成仏できませんし、来世の幸せも無いでしょう。
いやですね。
私は以前、ある女子大生の手相を観ているとき、祟りの霊を見たことがあります。
ふと相手の顔を見ると、二重写しになってきて、般若のような顔が浮かんできました。
凄まじい形相で睨んでいて、とても怖かった。
おそらく彼女の家を、先祖代々恨んできたのでしょう。
般若の面より、もっと恐ろしい顔をしていました。
恨みを持って亡くなって、何百年も恨み続けていると、そんな顔になってしまいます。
そうならないように、負の感情は、生きている内に処理しましょう。
恨んでも、得なことは何もないのです。