明治政府によって神仏分離令が出されるまで、神社と寺の区別はありませんでした。
私達日本人にとって、御利益が頂けるなら細かいことはどうでも良かったのです。
ところが明治政府の方針により、神社と寺は明確に区別させられました。
そして、廃仏毀釈で、多くの寺が消えていきました。
さて、お稲荷さんには2種類あります。
1つは、伏見稲荷大社系の稲荷神社。
もう一つは、豊川稲荷系のお寺。
こちらでお稲荷さんとして祀られているのは、ダキニ天というインド系の神様です。
仏教ですから真言があります。
「オン シラバックニリ ウン ソワカ」
さて、お礼参りしないと祟るのは、稲荷狐という眷属です。
眷属ですから、神様ではありません。
稲穂を咥えている狐の姿で、描かれます。
神様の方は人の姿ですよ、狐じゃありません。
このあたりのことを誤解していらっしゃる方が、多いようですね。
稲荷狐の祟りは、かなりしつこく、「七代祟る」 とも言われます。
龍や天狗よりも次元 ( 位 ) が低く、人間界に近いので、御利益がはっきり出ます。
その分だけ、相手も要求するのです。
願いを叶えて頂いたのなら、お礼参りにいきましょう。
七代先の子孫まで祟られたら、たまりません。