12月に入って、各地の神社では人形 ( ひとがた ) を受け付けています。
過去、何回か説明しましたが、改めて説明しましょう。
私達は、生活していく中で、徳を積んだり劫を積んだりしています。
積んだ徳は、やがて幸福となって返ってきます。
積んだ劫は、苦しんだり、辛い思いをすることで解消します。
どんなに清らかに、誠実に、真面目に暮らしていても、劫を積んでしまうことがあります。
親切にしたつもりが、相手にとっては迷惑だった、なんてこともあるでしょう。
良かれと思ってしたことが、逆になったとか。
何かをしてあげて喜んで貰ったと思っていても、実際のところ、相手が気を遣っていただけとか。
知らないうちに、劫を積んでいることが、あるのです。
積んだ劫は、やがて解消することになります。
折角、真心から親切にしたのに、その報いが苦しみとなって返ってきたら、いやですよね。
そこで、人形 ( ひとがた ) です。
大きな神社では、人の形に切った半紙が用意されています。
それに、名前や生年月日などを書いて、息を吹きかけます。
両肩や、具合の悪いところにこすりつけたりします。
これで、積み穢れが、人形に移ります。
これを年末の「大祓え神事」 で、潔斎 ( お焚き上げ ) していただき、劫を晴らしていただきます。
劫は、人形以外では、苦しむことでしか晴れません。
苦しみは修行になって良い、といわれる方は、どうぞ、修行して下さい。
私は、苦しいのも辛いのもいやですから、人形を書きます。