潜在意識は、主語を理解しません。
誰かを憎み、痛めつけるところをイメージして、それが潜在意識に入るとします。
潜在意識は、あなたが痛めつけられていると解釈し、実現させます。
あなたが、痛い目に遭うのです。
嫌ですよね。
他人を呪うと自分も不幸になるというのは、このメカニズムによるものです。
賢明な人は、気付かれたでしょう。
他人の幸せをイメージすると、それが潜在意識に入った時、自分の幸せとして実現するということを。
この応用が、「あの人は、幸福だ。」 です。
潜在意識に願望を入れるには、過去完了形でして下さいと、これまで説明してきました。
「~したい。~が欲しい。」 ではなく、「~になった。~を得ている。」 みたいな形です。
現実に起きていないことを、既に起きたこととして「宣言」 する形ですから、理性が邪魔をします。
それで、なかなか、うまくいかないのです。
そこで、「潜在意識は主語を理解しない」 性質を利用しましょう。
テレビで豪邸を紹介するシーンがあったとします。
その時、「あの人は、豪邸に住んでいて幸せだ。」 と、呟きます。
他にも、自分の理想を体現している人を見掛けたら、同じように呟いてみましょう。
口では「あの人は」 といいますが、潜在意識は、あなたのことと解釈して実現させてくれます。
感情を込める必要は、有りません。
幸せそうな人を見掛ける度に、「あの人は、幸福だ。」 と、呟きましょう。
ただし、絶対に羨ましがってはいけません。
「幸せそうで、いいなあ。」 では、実現しませんから。
この言葉の続きには、「それに引き替え私は・・・。」 と、否定的な言葉が潜んでいます。
潜在意識は、こちらを優先してしまいます。
コツは、ただ、「あの人は、幸福だ。」 と、呟くだけです。