神社にお参りした時、感謝の祈りから始めるだとか、神様に誓いを立てるだとかは、大切です。
対価代償として、僅かのお賽銭を放り込んで、欲望を叶えてもらおうと注文するような人は、ここの読者にはいらっしゃらないでしょう。
みなさん、参拝する神社の由緒や、祀られている神様の名前と主な御神徳を調べ、数日前から、心を極めていっていらっしゃると思います。
当日には、正装して、礼儀正しく、美しい作法で参拝されているでしょう。
でも、それだけでは足りません。
大切なのは、普段の生活と、心掛けです。
菅原道真公の和歌に
「心だに 誠の道にかなひなば いのらずとても 神やまもらむ」
というのがあります。
これは、「まじめで誠実にしていれば、祈らなくても神様は守ってくださる。だから祈る必要はない。」 と解釈するのは、間違いです。
誠の道から外れた日々を送っていながら、神様に祈りさえすれば守ってくださるという不心得者に対する戒めと、受け取ります。
というようなことが、北野天満宮の説明書に出ていました。
普段はやりたい放題、ぐうたら、怠け者・・・で、参拝の時だけ真面目に祈っても、そりゃあ、ダメでしょう。
眷族が強い神社だと、戒められますよ。
日ごろから、神様の意に沿うように、公の為に貢献するように、心掛けましょう。
人それぞれ、実力や立場がありますから、貢献の仕方に違いがあるのは仕方がありません。
自分のことで、精一杯という人もいるでしょう。
それでも、真面目で、誠実で、公の為に尽くそうという心掛けで過ごしましょう。
誠の道です。