自分自身に対して危機感を煽ることで、人生に真剣味が増します。
危機の最大のものは死ですから、死を意識すれば、「なんとかしなきゃ」という氣持ちが湧き上がります。
これを上手く使えば人生が充実します。
ところが、死が迫っているというプレッシャーが大きすぎると、それに負けてしまいます。
そして、現実から逃避してしまうのです。
学生時代を思い出してください。
期末試験など試験勉強をしなければらない時に、本や漫画を読んだり、音楽を聴いたりしてしまった経験はありませんか。
人は、プレッシャーが大きいと逃げてしまうのです。
あなたは、死を意識したとき、それがあまりにも重く深刻ゆえに、逃げ出していませんか。
そのとき、「現実逃避するなんて、こんな私はダメだ。」などと思わないでください。
「逃避することは悪いことだ」と信じていると、そんなふうに思ってしまいます。
誰しもが、親の躾や学校教育によって、このような偏った意識が埋め込まれてしまいます。
逃げるのは、悪いことでしょうか。
逃げたっていいのです。
そこに新しい道が見つかるかもしれません。
誤解しないでいただきたいのですが、逃避を勧めているのではありません。
逃避することで、大切なものを失うかもしれませんから。
ただ、自分で決めたことに責任を持ってください。
死のプレッシャーを力に変えて、より積極的に生きていくのも人生。
押しつぶされるくらいなら、そこから逃げ出して、別の道を探るのも人生です。
どちらにしても、死を意識することで人生が動き始めます。
現状を変えたいという方は、ぜひ、自分の死を考えてみてください。