普通の人は、家庭の躾や学校教育によって、物事の判断基準が決まります。
親や教師が、私達の考え方に、大きな影響を与えています。
「~すべきだ。」、「~すべきでない。」 は、ほぼ、親や教師の考えそのものでしょう。
「~するのは悪いことだ。」、「~でなければならない。」、「~であるべきだ。」 なども、同様です。
その判断基準は、単なる信じ込みに過ぎない事もあります。
ときどき、疑って掛かる方がいいでしょう。
すべき事、すべきでない事は、時代によって変わります。
江戸時代までは、親が殺されたら、その仇は討つべきものでした。
今、そんな事をしたら犯罪です。
生きている限り悩み事は尽きませんが、前提を変える事で、なくなることもあります。
例えば、子供の成績が悪くて悩んでいる人は、「学校の成績は良くなければならない」 という前提があります。
友達に嫌われる事を恐れて、本心を言えない人は、「本心を言えば嫌われる」 という前提を持っています。
あるいは、「嫌われる事は悪い事だ」 という前提です。
これらは、信じ込みに過ぎません。
学校の成績が悪いからと言って、将来、不幸になるとは限りません。
本音で話せば、仲が深まる事もあるでしょう。
悩み事で身動きできない時は、その前提を考えてみることを、お勧めします。
価値の基準が、親や教師から与えられている場合が多いですから。
それはすなわち、一世代、二世代前の基準です。
時代は、移っています。
前提を変えれば、あっさり解決するかもしれません。
考え方を工夫するトレーニングは、奇魂磨きになりますよ。
試してみて下さい。