もう11年も経ったのか、まだ11年しか経っていないのか。
感じ方は、人それぞれでしょう。
突然、大切な身内を亡くされた方は、心に大きな傷を負ったと思います。
犠牲になったのが、祖父母や親ならまだしも、自分より若い弟妹、子、孫、あるいは甥や姪なら、立ち直れないくらいの衝撃だったのではないでしょうか。
身内を亡くしただけでなく、津波で家も流された方は、乗り越えるのがもっと大変だったでしょう。
また、原発事故で汚染された区域に住んでいた人の中には、故郷を捨てざるを得ない人もいました。
大勢の人の人生が激変した出来事でした。
被災していない私が、「お悔やみ申し上げます」とか「お見舞い申し上げます」と軽々しく言えません。
災害のみならず、事故や犯罪の犠牲になった人の遺族は、耐え難い苦しみを受けます。
そんなとき、心の拠り所になるのが神仏や宗教でしょう。
あの世のことは科学で証明されていませんから、突然の不幸や亡くなった身内の行き先について、理屈では納得しにくいものです。
ただ、墓参りをしたり、仏壇にお供えしたりして、亡くなった人に語りかけることで、少し楽になります。
宗教団体に所属している必要はなく、歴史上有名な宗教家が書き残した本、仏教経典の日本語訳、聖書などは、読んでおくと損はありません。
また宗教団体に入っていて、教義に死後の世界が説かれていたら、それを信じることで救われます。
この場合、事件や事故の、ずっと前から入信していないとダメですが。
苦しみの最中にいる時は、新興宗教に引っかかりやすいので、注意が必要です。
宗教色を隠しているような教団は、ほぼ間違いなく、金目当ての詐欺集団ですから。
それはともかくとして。
11は、カバラでは特別な数です。
まだ、心があの日のままでいる方は、区切りをつけましょう。
11という数字は、1が重なった数で、シンクロニシティの象徴です。
ふと、デジタル時計を見たとき、11時11分を示していたりしたら、幸運のシンクロニシティが起きる予兆とされています。
過去は変えることができません。
変えられるのは、未来と自分です。
明日からは、明るく、元気で、前向きで、発展的で、進歩的、楽天的で、積極的で、意欲に満ちた日々を過ごすよう、心がけましょう。
それが、神道的な生き方です。