天網恢恢疎にして失わず。
「てんもうかいかいそにしてうしなわず。」
これは、老子の言葉です。
「天の網は広く大きく粗いようだが、決して見過ごすことはない。」
という意味です。
この前に
「天は争わずして相手に勝ち、もの言わずして相手を感化し、招かなくても相手が自然に来るようにする。その様子は緩慢なようであるが完璧に計算されているのである。」
という文があります。
日本では、「天網恢恢疎にして漏らさず」のほうが、よく知られています。
神様が地に張り巡らせた網の目は粗いようだけれど、悪いことをしたものを決して逃さない、という意味で使われます。
罪を犯して、警察から逃げ切ったとしても、神様は見逃してくれません。
必ず、報いを受けることになります。
知って犯した罪も、知らずに犯してしまった罪もです。
知らずに犯してしまった罪は、自覚がないので、天網に引っかかった時、訳が解りません。
「何で、こんな目に遭わなければならないんだ」と、嘆くことになります。
それで、神様を恨んだり、人生を恨んだり、親を恨んだりしてしまいます。
そうならない前に、知らずに犯した罪を、人形 ( ひとがた ) で祓っていただきましょう。
大祓神事の直前まで受け付けてもらえますから、まだ書かれていない方は、時間を作って参拝してください。