二重拘束状態は、ビジネスでも使われますが、二つの相反する命令を受けて困惑する状態です。
これが、願望成就を妨げている原因であることがあります。
例えば、
「お金が欲しいけど、大金を持つと襲われるかもしれない。」
みたいなものです。
また、お金を望みながら、一方で欠乏感に意識が向いているのも、二重拘束状態です。
前回も書きましたが、綱引きをしている様なものです。
願望は、何かが欠乏しているから発生します。
願望と欠乏感はセットみたいなものですから、普通に願っているだけでは叶いません。
対策の一つとして、「願望を捨てる」ことを推奨している人がいます。
瞑想して、願望を捨てることと、欠乏感を捨てることの両方やるのです。
願望を捨てだけでは欠乏感が残り、その欠乏感から、再び願望が生じます。
それで、両方とも捨てるのだそうです。
願望と欠乏感の断捨離です。
拘束がなくなります。
その上で、豊かになっている未来の自分を妄想します。
あなたは、できそうですか。
別の対策として、「有る・在る」ものに意識を向けた上で望みを発注する方法があります。
お金が欲しい人は、お金が欠乏しているので欲しいわけです。
喉が渇いているのに水が無い人は、水を欲するでしょう。
もっと極端なこと言えば、水に潜ったら僅か1分ほどで空気が欲しくなります。
水中では、空気が欠乏しているからです。
普段の生活で、「もっと空気が欲しい」なんて、思わないでしょう。
空気は、豊富にあります。
水も、豊富にあります。
既にあるもの、所有しているものに意識を向け、豊かさを感じてください。
その上で、お金なり、何なり、欲しいものを発注しましょう。
「いろいろ持っているけれど、もっと欲しい」という感覚です。
これは、二重拘束状態ではなく、一方向です。
さてあなたは、どちらを採用しますか。
もちろん、「迷った時は両方」です。