指導者が、「努力に裏打ちされた自信」と言うことがありますが、努力で自信が生まれるのでしょうか。
努力家は、常に「足りない」と思うから、努力し続けるのです。
もう十分だと感じたら、努力する必要はありません。
学びに限りはなく、そのように感じる日は永遠に来ませんから、目標を諦めるまで努力し続けます。
ただ、努力を続ければ、知識やスキルが身に付きますし、精神力もつきます。
その過程で、様々な出会いもあるでしょう。
努力することは、人生にとっても、プラスにんることが多くあります。
しかし、それが直接、自信につながるものではありません。
努力が自信に結びつくには、目に見える成果が必要です。
模擬試験の成績が上がるとか、武道なら帯の色、級、段位とか、営業なら売り上のグラフが右肩上がりだとか、です。
自宅の書棚に並んだ大量の既読本を眺めても、自信になります。
「これだけ読んだのだ。」と。
その他、目に見えるものがあるなら、自信につながります。
しかし、それも思い込みです。
模擬試験の成績は、実際の試験の好成績を確約するものではありません。
武道の段位は、試合での勝利を約束するものではありません。
「模擬試験の成績が良かったから、実際の試験に合格するはずだ。」との思い込み。
「私は二段だから、初段の者に負けるわけがない。」という思い込み。
この思い込みが、自信です。
思い込みが自信ですから、何もなくても、思い込めばいいのです。
根拠のない自信とは、それです。
「私は賢い。」
「私はすごい。」
「私は天才だ。」
と思い込み、信じ込めば、自信になります。
そのためには、インカンテーションが最適です。
感情を思い切り込めて「私は賢い。」と叫ぶのです。
全身を使って、叫びます。
「私は賢い。私は賢い。私は賢いのだ。」と、繰り返し叫んでいると、「本当に賢いのではないか。」と感じられるようになります。
信じ込めば、あなたは、もう、賢いのです。
それで自動的に、賢い人間として、洗練された立ち居振る舞いをするでしょう。
自信の正体は思い込みですから、都合のいい思い込みを心に刻み込んでください。