明日の六波羅蜜は、「精進」 です。
精進とは、精進努力と言いますが、頑張ることです。
目標に向けて、一所懸命頑張る修行です。
日本人は努力が好きですから、ことさら強調することもないのかもしれません。
問題は、努力が目的となってしまっていることが多い、ということです。
努力は、あくまでも手段です。
努力が目的となってしまうと、努力している自分に酔ってしまいます。
「手段が目的になることを、趣味と言う」 そうですが、まさに、趣味で努力しているわけです。
「間張っているオレって、凄いよね。」、「努力している私って、素晴らしい。」 と。
そこまで行かなくても、努力しているだけで満足してしまいます。
起業を目指している人は、大量の本を読んだり、セミナーに行ったりと、沢山勉強するのは当然です。
しかし、勉強するだけで満足して、なかなか起業しません。
これでは、何のための努力なのか、分かりません。
私の場合、幼い頃から努力することを誉められてきて、努力することが当たり前のようになってしまっていました。
真面目に取り組んで、一切手抜きが出来なくなって、多方面に支障が出るようになってしまいました。
そこで、努力しない、と決心したわけですが、これが難しいのです。
気がつけば、努力しないように努力している自分がいるのですね。
中途半端な努力が身についてしまっているので、こうなってしまうのだと、判断しました。
弘法大師・空海の著書「三教指帰」 を読んで、まだまだ甘かったと、反省したのです。
発狂する一歩手前くらいまで頑張り抜かないと、本当の努力とは言えません。
誰にでもできる事ではないので、お勧めはしませんが。
大事なのは、努力の方向です。
目的を達成するために、努力はあるべきです。
そして、努力することと、達成することは別物です。