祈りとは、「意、乗り」 ですから、感謝の祈りや願望は、心を込めて祈るのが当たり前です。
言われるまでもないでしょう。
ところが、心を込めてはいけない祝詞があります。
天津祝詞、大祓祝詞、祓え言葉 「はらえたまへ、きよめたまへ 」 等は、淡々と唱えます。
神社でも、自宅の神棚にでも、全く感情を込めずに、奏上します。
祝詞は言霊です。
一文字、つまり一音ずつに意味があり、働きがあります。
ですから、音を発するだけで十分なのです。
人に聞かせるために、音吐朗々と唱えてはいけません。
発する音に、邪気が入ります。
純粋無垢で、清らかで、心に一点の曇りもない人って、いないでしょう。
人間は誰しも、負の感情を持っています。
心を込めて祝詞を奏上すると、負の部分も入ってしまいます。
その意味で、全く邪気の無い初音ミクなどのボーカロイドが、祝詞には最も相応しいのです。
十言の咒「アマテラスオオミカミ」 や、「とほかみえみため」 も、同様です。
仏様を呼び出すマントラも、心を込めません。
こちらは、日本語の意味が分からりませんから大丈夫でしょう。
全て、魔法の呪文のように、意味を考えず、淡々と唱えます。
ただ、口ずさんでください。
邪気邪霊を追い払ってやる、なんて欠片も思わないように。
「言霊の力を信じて、淡々と」 が、コツです。