熊本県上益郡にあります、「幣立 ( へいたて ) 神宮」を紹介しましょう。
御祭神は
神漏岐命 ( かむろぎのみこと )
神漏美命 ( かむろみのみこと )
創建について。
神武天皇の孫である健磐龍命 ( たけいわたつのみこと ) が阿蘇に下向した時に、ここで休息しました。
その時、景色が良いので幣を立てて天神地祇を祀ったのが始まりと言われています。
また、15000年前に神漏岐命、神漏美命が、この地にある檜に降臨されたということです。
その檜は、枯れても同じ株から芽が生えて、今は10代目であり、2000年ほど経っているそうです。
命が受け継がれてきたということです。
さて、神漏岐命と神漏美命は、天津祝詞や大祓祝詞の初めに出てきますから、名前を知っている方も多いでしょう。
この二柱の神様は、古事記には登場しません。
幣立神宮では、人々が仲良く暮らすよう守護するために降臨されたと、伝えられています。
ここには、五色人のお面があります。
五色人とは、黄人(日本・中国・モンゴル系)、赤人(ユダヤ・アメリカインディアン・アラビア・エジプト等)、青人(北欧系)、白人(ヨーロッパ系)、黒人(アフリカ・インド等)という五大人種の総称のことです。
大昔から、五色人の代表がこの地に集い、平和のための儀式を行っていたそうです。
この神社では、8月23日に「五色人祭」が行われています。
ここは、縄文時代から聖地だったのでしょう。
縄文ブームの昨今、参拝者は増えているようです。
崇敬者が増えるのは良いことですが、観光目当ての人が増えるのは頂けません。
ここに限らず、清々しく参拝できる神社は、減りつつあります。
参拝した時には、精一杯の真心で祈り、聖地回復のためにも神様を奮い立たせてください。