中国の古典、四書五経の一つ「大学」 の、伝二章に、
「湯の盤の銘に曰く、苟 ( まこと ) に日に新たに、日々に新たに、又日に新たなりと。」
とあります。
「商という国の湯王 ( とうおう ) の手水の盥の銘辞に、誠に日に新たにして、その身体の垢を除き去るように心も洗い清めて、旧来の悪習を除いて自ら新たにし、一度だけでなく、日々、これを新たにし、なおも又、日に新たにせねばならない、とある。」
王様である自分が、日々、自分を新たにすることで、民も新たになっていく。
そのようなことです。
湯王は毎朝、顔を洗う時に盥に刻まれている文字を見て、気持ちを引き締めたことでしょう。
毎日、自分を陳腐化させ、新たに生まれ変わる。
昨日までの自分は、もう古い自分です。
今日は、新たな自分に生まれ変わっています。
これは、神道的生き方です。
伊勢神宮が、20年に一度の式年遷宮で建て替えられるように、常に新しく生まれ変わることが、大切です。
余談ですが、式年遷宮では、社の建て替えだけでなく、神宮の全てを新しくします。
人間は、変えませんけど。
それはともかくとして、私達も、昨日と同じ今日を生きていてはいけません。
「男子、三日会わざれば、刮目して見よ」 という言葉がありますが、男も女も、三日前と同じ人間であってはいけません。
1ミリでも、成長しましょう。
英単語を一個覚えるとか、和歌を一首覚える程度でも、かまいません。
昨日よりも、僅かでも成長しましょう。
微差の積み重ねが、大きな差となっていきます。
神道は、生成化育進歩発展向上です。
神様に願い事をかけるのでしたら、叶えてもらうのに相応しい自分であるべきです。
日々、成長していく人を、神様は放っておきません。
頑張りましょう。